今回は私も実践している「ドルコスト平均法」について学んでいきましょう。

ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法とは、値動きのある商品に投資する場合に「均等額を定期的に継続して」購入する手法(定額購入法)です。
「ドル建てで商品を購入する」からドルコスト平均法と呼ばれる訳ではなく、この手法を開発したアメリカ人がドルを利用した事に起因します。
ドルコスト平均法のメリットとは
ある金融商品を同じ金額で定期的に購入する事で「価格が上がったら買う口数を減らし、価格が下がったら書い増しする」効果があり、高値の時にたくさん購入してしまったり、安値の時に買い損ねてしまうといった事態を回避出来ます。
また、「定期的に」に購入する為、相場を意識する必要がなく「どのタイミングで購入すればいいか?」等と悩まずに機械的に購入する事が出来ます。(=最初にアセットアロケーションを決め、投資商品を決めれば「ほったらかし」運用が可能です。)
積み立て投資を行っている方には大きなメリットです。

出典:All About
上記の様に、「定数」ではなく「定額」で購入する方が平均購入価格を下げる事が出来ます。
ドルコスト平均法のデメリットとは
相場はどのように動くかわかりません。
右肩上がりに上昇すると分かっていれば、ドルコスト平均法を使って投資をするよりも当初にまとめて投資をする方がお得です。
逆に右肩下がりに下落し続ける場合にはドルコスト平均法は有効ではなくなります。
まとめ
ドルコスト平均法は決して万能ではありません。
まずは「どんな商品を選択するか」が重要になります。
私は日本・先進国・新興国の株式の投資信託とセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド(以下、セゾンVGBF)」に、毎月ドルコスト平均法を用いて投資しておりますが、セゾンVGBFも常に右肩上がり・右肩下がりではなく波を描いています。
投資なので元本割れのリスクはありますが、「資本主義経済下では緩やかに右肩上がりになる」事を信じて投資しています。
ドルコスト平均法で重要な点は、以下の2点に集約されます。
- 適切な投資対象
- 時間を味方に付けること
ドルコスト平均法とは全く別の手法として「バリュー平均法」という手法もありますが、それは別の機会に学びましょう。