最近、「社畜(しゃちく)」という言葉をよく聞きます。
- 会社人間
- 企業戦士
- 仕事中毒(ワーカホリック) など
過去にも上記のように似たような言葉をたくさん聞いてきましたが、個人的には一番のパワーワードに感じます。
社畜の「畜」と言う字には「飼う」という意味があり、転じて会社に飼いならされて自分の意思を放棄して奴隷のように働いているという意味で使われています。
でも、社畜は他の言葉と違って会社員を馬鹿にする言葉として使われている気がします。
また、この言葉が流行りだしてからの会社員全体を社畜呼ばわりして馬鹿にする風潮も個人的には好きではありません。
会社員は社畜なのか?
会社員=社畜ではありません。
確かに社畜然として会社員をしている人もいるとは思いますが、全員が社畜というわけではありません。
会社員の働き方って多岐に渡っています。
- 業種
- 日勤 ⇔ 夜勤務
- 内勤 ⇔ 外回り
- 出社 ⇔ 在宅勤務
- マネジメント ⇔ プレイヤー
- 率先する ⇔ 指示待ち など
これらと同じで「社畜」はあくまで”働き方”の1つかと。
会社という”看板”を使って出来る仕事あれば、適度に会社と距離を保ちつつ働いている会社員も大勢います。
それに、好きで社畜をやっている人はいないと思っていて、ほとんどが何らかの理由でその仕事をやるしかないと思っているんだと考えます。(中にはそういう思考さえも失ってしまい、いわゆる社畜状態が普通と思っている人もいますが。)
まあ、会社とうまく付き合えている人って多くないからこそ社畜という言葉が流行っているんだとも思います。
社畜として働く会社員は悪なのか?
私は社畜は別に悪いことではなく、働き方の一つだと考えています。
では、自分が社畜として働きたいかと言われると答えはNOです。
会社に勤めているわけなので、就業規則は遵守する必要があると思いますが、自分の「意思」だけは明確に持って仕事に取り組みたいと考えています。
補足しておくと、私は就業規則を守ることや満員電車で通勤すること、上司や同僚に恵まれないことなどは社畜だとは思っていません。
例えば、
「こんな台風の日にわざわざ出勤するなんて社畜は大変だね。」
みたいなツイートを見かけることがありますが、これは社畜ではなくサラリーマンをただ単に馬鹿にしている発言だと思います。
仕事の都合でどうしても休みめない業種や状況があることも理解すべきです。
会社員を馬鹿にすべからず
全部とは言いませんが、今私たち日本人が不自由なく暮らしているのは会社によるモノ・サービスの提供を受けているからに他なりません。
私は今家のこたつでPCを使ってブログ書いていますが、この行為を行うには
- PCを作る会社
- インターネット回線業者
- ASP
- こたつを作る会社
- 電力会社
- 家を作る会社
などの恩恵を受けています。
もっと細分化すると、それぞれのモノを作るための部品を作っている会社や卸など多くの会社、そこで働く人によって成り立っています。
ブログやSNSをやりながら会社員を馬鹿にするのは愚の骨頂です。
会社員に必要なのは自身のスキル
私もそうなのですが、会社に雇われていながら「うちの会社は〜」「あの仕事がやりたい」みたいな愚痴を言います。
会社が嫌なら辞めればいいだけの話なんですけどね。
でも、辞められない。
なぜか?
1人で独立して稼ぐスキル(自分で会社を立ち上げたり、フリーランスとして生計を立てるなど)がないからです。
生活をしていく上では一定のお金、それを稼ぐための手段も同時に必要なのですが、その両方がない場合は会社で働くしかありません。
愚痴でストレス解消をするのもありですが、抜本的に状況を変えたいならスキルを磨くのが現実的です。
スキルがあれば会社との付き合い方を変えたり、独立するという選択肢も出てきます。
最後に
このように会社員=社畜ではなく、会社員の働き方の一つとして社畜があると考えています。
また、会社があるからできることや社会が成り立っているとも考えています。
だからこそ十把一絡げで会社員を馬鹿にするような風潮は好きではありません。
誤解のないように言っておくと、社畜だから馬鹿にしてもいいわけでもありません。
私はしばらくは会社員をやめるつもりもありませんし、社畜然と働くこともありません。
私は激務によりうつ病を発症し半年間休職しました。
でも、全て会社が悪いとは思っていません。
感情論で言えば「人が足りないし業務が多すぎなんだよ!」みたいなことは思いますが、その状況を例えばホリエモンだったら打開できたでしょう。
私のスキルに起因している部分があることも否めません。
ただ、いざという時に会社が守ってくれないことも身にしみて分かりました。
この経験から自分の働き方に疑問を持つようになり、「会社に頼らない生き方」を模索しています。
現在は今までにないレベルの”働き方過渡期”だと思いますので、会社員を馬鹿にするのではなくご自身がどのように働いていくかを考えてみてはいかがでしょうか。
それでは。