企業にお勤めされている方はご自身の会社の福利厚生はご存知ですか?
意外ときちんと把握されていない方も多いのではないでしょうか?
ワークライフバランスや働き方改革が行われようとしている現在、福利厚生は社員1人1人が充実した生活を行う上で重要な要素を担っています。
今回はそんな福利厚生について記事に書きたいと思います。
Contents
福利厚生とは何か?

福利厚生の言葉は「福利」と「厚生」が組み合わさって出来ています。
- 福利:幸福+利益のこと
- 厚生:生活を豊かにすること
つまり、「給与以外に幸福感や利益を享受出来て、生活を豊かにする」制度ということになりますね。
言い換えると、企業が従業員に対して通常の給与にプラスして支給する非金銭報酬です。
当初は、自社で労働力を確保するために社宅や社員食堂の完備が行われていましたが、バブル崩壊後になるとこの福利厚生費を自社で支えることが困難になってきました。
そこで、現在のように福利厚生のアウトソーシングが生まれ、大企業だけではなく中小企業まで導入されることとなりました。
福利厚生にはどんなものがあるの?

福利厚生は企業によって異なりますので、ここでは一例を挙げたいと思います。
保険関連
- 健康保険(社会保険)
- 雇用保険
- 団体保険
保険は一般的な協会健保の他に企業の保険組合や関東ITソフトウェア健康保険組(ITS健保)の様な保険組合が存在しています。
私の加入しているITS健保は関東のIT企業を対象にした保険組合であり、保険料が協会健保よりも安く、専用のレストランや宿泊施設などが充実しています。
![ホリエモンも絶賛![関東ITソフトウェア健康保険組(ITS健保)]の3つのメリットとは。](https://good-taste-time.com/wp-content/uploads/2016/04/7bed3e0a98ae70905986e64144ecb096-320x180.jpg)
住宅関連
- 住宅補助
- 社員寮
- 借り上げ住宅
- 住宅ローン補助
上記の住宅ローン補助以外は企業によっては「入社⚫︎年目まで」という制約がつくところもあります。
地方から就職する場合や、転勤を伴う転職の場合にはこの制度は大変ありがたい制度だといえます。
年金関連
- 厚生年金
- 共済年金
- 企業年金(確定給付年金)
- 確定拠出年金
最近は確定拠出年金を導入する企業が増えていますね。
確定拠出年金は掛け金を所得から控除出来るだけではなく、老後に向けた資産形成も出来ます。
会社にこの制度がある方はぜひ利用してみてください。
会社に制度がなくとも個人型の確定拠出年金(iDeCo)を利用することが出来ます。
勤労者財産形成貯蓄
これは俗に言う「財形貯蓄」のことです。
財形貯蓄は利用用途に縛られない「一般財形」、住宅購入時などに充てられる「住宅財形」、年金として受け取れる「年金財形」の3つに分かれます。

資格取得支援
- (合格時に)受験料支給
- (合格時に)インセンティブ支給
- 資格手当
- 資格取得の為の研修(または研修費用の負担)
私の会社でもこの制度はあります。
不合格になるとお金はもらえないのですが、対象となる資格を合格すると取得するための試験料に加えて資格手当が毎月支給されます。
取得した資格がきちんと報酬という対価を伴っているので、私としてはありがたい制度だったりします。
従業員持株会
自社の株式を給与天引きで毎月一定額購入できる制度です。
配当金(インカムゲイン)を受け取れる場合もありますが、主に売買益(キャピタルゲイン)を狙う投資になります。
持株会は自社への集中投資になりますので、株価が上がれば大きく儲けられますが、株価が下がった場合・・・最悪倒産してしまった場合は仕事も資産も失うという泣きっ面に蜂状態になってしまいますので、しっかりと考えた上での入会が必要です。

子育て支援
- 社内託児所
- 社外提携託児所
女性活躍推進法の後押しもあり、女性の働き方も多様化しています。
しかしながら、いざ育児中の女性が働こうとすると待機児童の問題が大きく立ちふさがることもあります。
託児所の支援があるということは働く女性、ひいてはその家族にとって大きなメリットであると考えます。
社員食堂または食事手当
Googleやペパボのように社員食堂がすべて無料で利用できる企業もあります。
これは素直に羨ましい。
一人暮らしで栄養が偏りがちな人でもバランスの良い食事を摂ることができ、健康管理の観点でも有益です。
さらに食事中は社員同士のコミュニケーションを深める場としても最適です。
これは本当に羨ましい。
保養所
会社の提携している保養所が通常よりもリーズナブルに利用することが出来ます。
ただ、人気のあるとこは抽選になったり早い者勝ちで予約が埋まってしまうので注意が必要です。
![ホリエモンも絶賛![関東ITソフトウェア健康保険組(ITS健保)]の3つのメリットとは。](https://good-taste-time.com/wp-content/uploads/2016/04/7bed3e0a98ae70905986e64144ecb096-320x180.jpg)
社員旅行
賛否両論あるところですかね、これは。
社員同士のコミュニケーションを深められる場と捉える人もいれば、仕事をお金を稼ぐものと割り切っている人には辛いものになるケースも。
クラブ活動
クラブは会社によってさまざまです。
サッカー、野球、ビリヤード、登山、ダーツetc。
会社から一定額の補助が出るのが一般的です。
同じ趣味を持つ仲間を組織の垣根を越えて持つことは仕事においても追い風になることもあるかもしれません。
健康増進
- スポーツ大会
- ジムの補助
スポーツ大会は社員旅行と同じように賛否両論かもしれません。
しかし、ジムの補助は健康維持やダイエットに有効です。
提携先ジムのみ補助が出る場合が大半かと思いますが、よほどジムにこだわりがなければ問題はないかと思われます。
最後に
このように福利厚生には、さまざまなものがあります。
この他にも「失恋休暇」などの独自色を出している企業もあります。
最後にこの記事でご紹介した福利厚生をおさらいします。
- 保険関連
- 住宅関連
- 年金関連
- 勤労者財産形成貯蓄
- 資格取得支援
- 従業員持株会
- 子育て支援
- 社員食堂または食事手当
- 保養所
- 社員旅行
- クラブ活動
- 健康増進
就活生が就職を決める際、転職者が転職を決める際にも福利厚生を1つの判断基準とする方も少なくありません。
ここで改めて質問です。皆さんはご自身の会社の福利厚生を把握されていますか?
「よく分からない。」とお答えいただいた方はまず、お勤め先の福利厚生を確認しましょう。
申請しないと恩恵を受けられないものも多く存在します。
知らないまま利用出来ないなんてもったいないお化けが出ちゃいますよ!
福利厚生で文字通り「給与以外に幸福感や利益を享受出来て、生活を豊か」にして、仕事もプライベートも楽しみましょう。
それでは。