明日の事を言えば鬼が笑う。ということわざがあります。
これは、明日の事を言えば鬼が笑うとは、未来のことなど予測できるわけがないのだから、あれこれ言っても仕方がないということのたとえです。
これと同じように若者が老後について考えていると「若者にはまだ先の話だよ。」とか「若いうちにしか出来ない経験にお金を使うべき。」とか「若者が経済に貢献しなくてどうする!」などという意見があります。
一理ある部分もありますが、全部が正しいとは思いません。
将来にはお金に関するリスクがたくさん存在しています。
将来のお金について考えていますか?
→こちらの記事で将来のリスクについて書いています。
それに、いざ困った時にこういう意見を言う人たちは助けてはくれません。
老後はまだ先の話だから資産運用なんてすぐにしなくてもよい?

老後は20代30代の若者にとっては確かにまだまだ先のことに感じられると思います。
資産運用もお金に余裕の出来る40代からはじめたらいいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、本当に自分の40代はお金に余裕があるんでしょうか。
人によっては発生しなかったり、順番が前後することがありますが、人生における大きな支出はある程度決まっています。
結婚、出産、子どもの教育費、両親の介護、葬儀・・・などなど。
当然ですが、支出の大きさは各人によって異なります。
一般的に年齢を重ねるにつれて将来的に稼げる金額が減っていくということも認識しておく必要があります。
年齢を重ねていざ資産運用を開始しようと思った時にある程度大きな資産を保有しているのであれば問題ないと思いますが、運用できる資産を保有していなかった時には手遅れになる可能性もあります。
また、株式売買やFXなど例外はありますが資産形成は複利の力を借りて雪だるま式に増やすことが出来ます。資産運用の開始が遅くなるとその複利の力の活用が難しくなります。
若者が資産運用することは経済に貢献していないことに繋がる?

必ずしも若者が資産運用することが経済に貢献していないことにはなりません。
消費という形でなく、投資という形で経済活動に参加しているかもしれないからです。
そもそも資産運用=経済に貢献しないという考え自体がちょっとおかしな話だったりします。
消費という観点からみても、若者だってお金を使います。
何が言いたいかというと、消費しながらも将来についての資産を形成することは出来ますし、若者こそ少しずつでも資産運用すべきだと思っています。
最後に
若者の資産運用が少しずつ定着してきている(と私は感じています)今日この頃ですが、まだまだ一般に浸透はしておりません。
貯金も一種の資産運用ではあるのですが、これからの時代、貯金だけでは心許ないというのが私の本音です。
そのため、若い人は「今」しか出来ない経験にお金を使いつつ、「老後」を見据えた資産形成を行う必要があります。だって、誰にでも老後は訪れるのですから。
それに、若いうちから少額でも資産を運用する経験を重ねておけば、大きな金額をいざ動かす時になっても初歩的な失敗はしないはずです。